第二章 下校時刻

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「あほか。さっき説明しただろ。長谷川と俺は何の関係も――――――――――――――――――――」   まだ俺が言い終わらないうちに、会話を終了させるチャイムが鳴り響いた。 まだ顰(しか)めっ面をしていた柊だったが、授業に遅れる、というかもう遅れてるので、渋々自分の教室へと帰っていった。   助かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・と思って良いんだよな。 その後すぐに始まった三限目は、由利も含めた全員が帰ってきていたし、特に何事もなく済んだ。 唯一気になったことは、授業中周りを見回すと、大半の男子が俺よりも酷い有様へと変わっていたことだ。 おい由利、お前一体何をしたんだ。   そして、話は三限目休みのこと。
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