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もう何度も通っている病院の廊下を歩く。
入り口から奥の2番目の診察室、鼻歌を歌いながらそこへ向かった。
ノックをすると「どうぞ」という彼の声を聞き、ふふっと笑いながらドアを開ける。
「またお前か、…ヤス。」
「すばるくん、俺、患者やで。」
そう笑いながら椅子に座った安田に、渋谷は溜め息をついた。
「…。ま、ええわ、なんやねん今日は」
安田がここに来る理由は一つ、知っているが敢えて聞いてみた。
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