147人が本棚に入れています
本棚に追加
渋谷は一瞬、目を丸くし沈黙したが、すぐ笑い出した
「お前、今のセリフいやらしいわ~、勃つかと思ったわ!」
安田の言葉は呆気なく交される…いつものこと。
渋谷も今回の言葉は直球すぎて反応が遅れたが、うまく交わせたと思っていた、が
「またそうやって…冗談にせんといてや!知っとるやろ?…前からすばるくんのこと好きやってこと」
ついに安田が爆発した。
「…言うなや、それ」
気付いてないふりしとったのに…
渋谷は溜め息をついた
知っていたなにもかも。
高校の時から安田が俺を好きやってこと、
ピアスもあけたくて来てるのではなく、俺に会いにきていることも。
高校のときはいつ告白されるかドキドキしとったが、…もう10年やで?
いまさら告白されるとは思ってなくて、どう返事すればいいか分からない渋谷は、
「…今日はもう帰れや」
と、冷たく突き放すことしか出来なかった
最初のコメントを投稿しよう!