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(誰や!?ウチのカワイコちゃんとのひと時を邪魔するヤツは!?)
グリンと首を声のする方へ向けるとそこに立っていたのは…
(んあ?ホスト、…か??いや、その割にはえらい爽やかやな)
「やあ、さっきはどうも」
「は、はい!こちらこそどうもありがとうございました!」
カワイコちゃんはそのホスト風の男が現れた瞬間さっきまでの勢いはなくなり、ビシッと固まったままで話している。
(?なんやこの二人知り合いか?)
私が二人をジーッと見ていると、爽やかホストがジーッと見返してきた。
(んあ?なんやその目つきは?ケンカか?ケンカ売ってるんか!?ええ度胸しとるやんけ!受けて立つ!!)
眉間に深い溝を刻み目を鋭くさせると爽やかホストはニコッと微笑んで私の頭をポンポンと叩く。
「お嬢ちゃん、どうしたの?迷子かな?」
「な!?なん、今なんつったぁ!?」
「えーっと、迷子じゃないの?」
少し戸惑った表情で私を見る爽やかホスト。
「だ、誰が迷子やねん!ウチのこといくつや思ってるねん!!」
顔を真っ赤にして怒ると、カワイコちゃんが口を挟む。
「中学生くらい?」
「ちゅ、中学生てか!?こんな中学生がおってたまるかい!」
「「えっ!?違うの!?」」
(コイツら、見事にハモりよったで…。ええ度胸しとるやんけぇ!覚悟しとけよ?)
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