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俯き加減でブツブツ話しながら爽やかホストとカワイコちゃんに近づいていく。
「アンタら、ええ度胸してるなぁ…。ウチのこと中学生って言うたこと…
万死に値する!!」
必殺技“美媚微々びんた”を繰り出そうとした瞬間。
「おやぶ~~~~~~~~ん!!!!!!!!!」
という、甲子園のサイレンかっ!!ていうほどのデカイ声が私の脳天を貫いてそのままずっこける。
「な、なんやぁ!?今の声?」
慌てて、体を起こしキョロキョロと辺りを見渡す。
「す、すごい声でしたね」
爽やかホストも耳を押さえながら顔をしかめていた。
「耳が痛い、絶対後で訴える…」
カワイコちゃんに至っては完全に目が据わっていた。
「あの声、パーティ会場からか?それに親分って…うわ!こんなことしてる場合ちゃうわ!はなび様探してる最中やった!」
私が慌てて走り出そうとするとガツッと後ろから肩を掴まれた。
「今、キミはなび様って言った?」
「今、言いましたよね?」
二人はズイッと顔を近づけてすごんでくる。
「は、はい…言いました」
…――――。
「なんやぁ、陰日向さんとゼロさんやったんかぁ!」
「こっちこそ驚きです。viviちゃん★さんがこんな好戦的な人とは思いませんでした」
三人揃ってパーティ会場へ向かうため廊下を歩く。
「ところでviviさんっていくつなんですか?」
「それ聞く?女子に聞く?…引けへん? (ボソッ)…――ち」
「え?」
「やから…ピーーー(自主規制)や!」
「「ええーーーーーっ!!??」」
(おい、お前ら…ほんまに失礼やろが…!!)
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