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波動。それは、すべてを形作る根源のエネルギー。
森も、生命も、世界すらも波動から成り立っている。
そして世界の理を生み出した万物の神と、世界の波動のバランスを管理する六精霊により、世界は新たな命で満たされていた。
そしてもうひとつ、世界には破壊を司る神がいた。
その名はハデス、新たな創造をもたらすために破壊の力を持つ破壊神だ。
だが世界は破壊を拒み、故にハデスは力を使う機会を失ってしまう。
己の使命どころか存在理由を世界から否定されてしまったハデスは長い時の中で狂い、この世界を滅ぼして、自らが新たな神として君臨する世界を創るという野望を抱いてしまった。
ハデスは己の一部から分身を創り出し、世界に負の力をばらまいた。
あふれ出た負の力はやがて世界のバランスを崩し、世界に生きる者達はただ怯えるしかなく、世界はじわじわと破滅への時を歩んでいった。
しかしそんなハデスに、八人の英雄達が立ち向かった。
劫火の破王グラム
水の女神ケルト
疾風を射る者エルー
大地の覇者マース
光の巫女ターニャ
闇の王アスラ
聖女ティエラ
そして伝承からその名を消されてしまった名も無き英雄。
彼らは激しい戦いの末ハデスの野望を打ち砕き、この世界を崩壊の危機から救った。
その後彼らは人々から英雄と崇められ、その物語は今も『英雄神話』として語り継がれている。
そして本当の物語は、英雄神話から二千年後の世界から始まる…。
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