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次の日、翼の歓迎会が行われた
朝までどんちゃん騒ぎになったそうだ
翼「お兄ちゃん…」
山崎「なんや?翼」
翼「あんな…話したい事あんねんけど…」
山崎「話ってなんや」
翼「あんな…お兄ちゃん 会津の殺戮人形・血蝶って知ってる?」
山崎「知ってるでぇ
あの謎に包まれた忍者やろ…それがどうしたん」
翼「その血蝶はなぁ…
ウチの事やねん…」
山崎「!!!!」
翼「お兄ちゃん…ごめん…」
山崎「なんで謝んねん‼翼は悪ないんやろ‼」
翼「うん…そうやと思う…全部…命令やったから…やけど…やっぱり…お兄ちゃんの…ヒック…約束…ヒック…破ってしもた…ウェーン…ウチ…人殺すの…嫌い…や…」
山崎「翼…ごめんなぁ…忍の世界に引きずり込んだの俺やから…ホンマごめん…」
山崎は翼を優しく包んだ
翼「お兄ちゃん…ウチ…ヒック…もう…殺戮人形って…言われた無い…血蝶って…言われた無い…ちゃんと…人で…いたい…それと…忍者の世界に…入ったのも…お兄ちゃんの…せいちゃう…ウチが…ウチが…勝手に…」
山崎「翼…」
翼「スゥ~スゥ~💤」
山崎「辛かったなぁ…やけど今度はお兄ちゃんも一緒や…」
土方「山崎…」
山崎「土方さん‼
土方さん…」
土方「なんだ…」
山崎「今の話…聞いてました?」
土方「悪りぃ…聞いちまった」
山崎「ええんです…翼も後から土方さん達に話すつもりだったんで…」
土方「そうか」
ジッとスヤスヤと山崎の腕の中で寝ている翼を見た
土方「辛かったんだろうな…だが…新撰組でも人を斬る…」
山崎「翼も…分かってると思いますよ…」
土方「あぁ」
山崎「コイツは、優しすぎや…しかも、強がり
土方さん…」
土方「ん?」
山崎「コイツを…翼を…人間として…人として見たって下さい…間違っても、殺戮人形として見ないで下さい…お願いしますわ」
土方「分かってる…」
そして山崎は、翼を布団に寝かせ…
翼の事を近藤等に話し
土方に願ったことを近藤等にもした…
近藤「そうか…わかった。」
山崎「近藤さんありがとうごさいます…」
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