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感情の芽生えは他者の理解を助け、それは想像する力を発現させた。
空の青さに生命の流れ行く先を思い描く、そのような想像力の高まりは生きる喜びを増幅させる。
しかし、その逆も然り、すなわち死の想像である。
そこにあるはずなのにいない、名状し難い、想像を越える不気味な現象に恐怖は増した。
死への恐怖は、生きるために発生した信仰と直ぐ様結び付き、高位に存在する見えない力へすがるようになった。
当時、力の象徴及び化身として掲げられたのは太陽と太陽の放つ光であった。
繰り返される昼と夜から始まりと終わりの存在を感じとる、それはあらゆるものに含まれることだと、誰が言うのでもなく一人一人が自然のうちに悟った。
始まりを知らせる光は希望と未来を映し、終わりを示す暗闇は追憶と過去を想起させる。
太陽は歩むべき道を照らし続ける導きであり、世界の中で迷わぬよう輝く標、存在の輪郭を浮かび上がらせる明かり、そして何ものにも増して生を実感させるものであった。
それゆえ人は限りある生命をもって二つの輝きを讃えた。
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