ダルダル樽の男と会社員①

3/11
前へ
/11ページ
次へ
ダルダル樽は、止まることなく落ちていく。 ダルダルダル~ 電車は止まらずに進んでくガタンガタン~ そんなサラリーマンの頭はブランブラン~ 会社に着いても、身体が抵抗している。 足が重い。気分が重い。 見えるもの全てが重くて、疎ましい。 いつも通り机に座り、それなりに仕事を始めた。 今日で仕上げないといけない書類がある。 山のダルダルダル樽は、丁度半分を下った。 中の主は、まだ目を開けない。 できた書類を提出。 何回もやってきた仕事だ。今回も、通らないはずがない。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加