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…走り走り走り走り…
振り替えると、もう猪の姿が無い…
空を見上げると、オレンジ色に染まっている。
一日中、走り回っていたのだろう…
さて、ここはいつもの山じゃない。
いつのまにか、三つ隣の山の山頂まで走ってた。
ダルダル樽はもう無い。
毎朝洗う水はもう無い。
自分の殻は大破した。
俺には、この身体しかない。
また、樽を造るか?
こうやって壊れてしまったのに?
冗談じゃない。
もうこんな経験はたくさん。
自分の足で山を降りよう。
もう、このパジャマも捨てなきゃならない。
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