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数分後、藤堂はモニター前に座る数人の情報管制隊員に声をかけて、改めて九条に声をかけた。
藤堂「5年前、ここに来た時よりかなり人が減りましたね。
前は50人近くいたのが、今じゃ数人…。」
九条「お前さん方が作ったモノがいいからなぁ!
俺らはお役御免さ!」
九条は軽く皮肉を込めながら、苦笑いをした。
藤堂「色々ありましたがね……」
九条「こっちに来れた…ということは[アレ]は完成したのか……。」
九条は、ため息混じりに藤堂に呟く。
藤堂「いえ…。
01は予定通り、こちらに。02も予定通りに、大統領に。」
九条「03は?」
藤堂は、一目を気にするかのように九条に目をやった。
九条「話しづらいな。
奥の部屋、空いてるからそっちに…だ。」
藤堂は黙って頷き、九条と室内を後にした。
数分後…。
九条「そうか…、03は第3国か……。」
藤堂「ペンタゴンの調査力は、そこまでが限界です。
ましてや、国際機密級のシステムですから。」
九条「その話、京都[京都参謀本部]には?」
藤堂「アメリカ大統領から直々に話が入ってるかと。
MAZシリーズの特性も合わせて、システム全体の概要も………。」
九条「なら大丈夫だな。
俺ゃあ、お前が心配だったんだよ!
国際機密級のオモチャを一体、仮想敵国に奪われたとなっちゃな。
京都の爺連中が……」
藤堂「もう、あいつらも俺には手を出せませんよ、多分。」
そう言うと、九条は ほっとしたのか 呆れたのか また深いため息をついた
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