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数秒考えて見るが、どうにも名前がでてこない。
礼も言わない上官だと思われたくないので、とりあえず礼だけは言うことにした。
藤堂「あぁ、すまない。
ありがとう。
え…と、つくね棒…1等陸曹。」
附根「いえいえ………って、つくね棒じゃありませんよ!!
つ・く・ね、附根です!
それに 今は特務陸曹長でありますっ!!」
…あぁ、なんだか思いだしてきた。
…機教時代、実に淡白で普通で、成績は真ん中クラスで性格も良くも悪くもない男がいたな。
藤堂「そう…だったな。
で、何故こんな所に?」
…府中特務は、エリートしか入れないはずだ
朝比奈「それは私から話すわ。
今回の君達の任務は、国防軍で最新鋭かつ初の電子自律AI管理指揮通信車の運用に当たってもらうわ。
実用化のためには、精度が極めて高い運転精度・指揮精度・通信、火器統制精度が必要とされるの。
彼は、機通演[冬季機甲通信技術演習]で、個人1位保持者よ」
附根「そういうことです!」
藤堂「世界最強の電子自律AIと、その認証者、さらに機通演のエース…。
日本を影から操るつもりですか。」
藤堂は軽く鼻で笑った。
朝比奈「まっさか!
ただ、それに近いことはするわね。
私達は、さしずめ動く国防軍副司令部ってとこ。
九条陸准将…遅いわね。」
朝比奈は、8時30分になりそうな時計の針を睨みながら、呟いた。
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