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「狂い咲きですかねぇ…
桜はこの世のものではないと言いますけど、雪の中で見ると本当にそう思ってしまいます」
「ああ…そうだな…」
土方は怒りを忘れ総司と共に狂い咲く桜を見る、が…
「ちょっと待て、なんか変じゃねぇかっ?!」
美しく咲いていた桜が急に散り始め、その散った花弁が、一点に集中していく、そして…
「あれは人…、ですかねぇ…?」
花弁が無くなったかと思うとそこには人が浮いていた。
しかし何時までも浮いている分けもなく…
「危ねぇっ!!」
そのまま地面へと落下していく人に向かい土方は足袋のまま雪の上に飛び出した。
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