‡序章‡

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静寂… ついさっきまでは叫び声や泣き声、命乞いがあったとは思えない。 今はただ、鼻をつく様な濃い血の臭いがするだけ … 元は人であったであろうそれは、もう何であったか分からない物から眠っているのかと間違える物と様々だった。 そんな中、冷めた目…いや、感情の読み取れない目でその酷い有様を見る少女がいた。 その美しい顔容を血で汚し、手には血塗れの刀を持って… 少女は少しの間瞑目し、 目を開けるとその場を後にした。
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