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「ま…間に合った~」
ボクは何とか一年F組に着いた。
資料に入ってたパンフレットのお蔭だ。
「えっと…ボクの席はここか」
ボクは座った。すると
「ねぇ」
「ん?」
前に座ってた男の子がボクに話し掛けて来た。
「俺、森ヶ崎星羅(もりがさきせいら)っていうんだけど、君は?」
「ボクは…井上深雪だよ」
「良かったら、友達にならない?」
「いいの?」
「…嫌?」
「ううん!」
ボクは力一杯首を振って
「嬉しいよ!」
人見知りでボクから話し掛けれないから、友達出来るか不安だった。
まさか、こんな早く友達が出来るなんて!
「良かった~。俺の事は星(せい)でいいよ。井上の事は雪って呼んでいい?」
「うん!」
しかも、あだ名だなんて凄~い←
と、その時
「席に着け~」
「あ、先生が来たっぽい」
星君が前を向き直して、ボクも前を向いたら
「…あっ」
「全員、居る…みたいだな」
F組に入って来た先生は何と
さっき会ったボクが一目惚れした保坂陽一先生だった。
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