運命の一目惚れ

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新入生だから、もしかしたら担当する生徒になるかな、と淡い期待を胸に来たけど まさか、本当に私が担任するクラスになると思わなかった。 「集まっている様なので、今から体育館に向かいます」 嬉しい感情を無理やり閉まって、生徒達を廊下に並ばせた。 先生だから、もしかしたらボクの担任になるかも、と淡い期待を密かにしていたら 「廊下に出て下さい」 あ、でも、担任になるとは言ってない。 単に来ただけかも… 「…き、おい、雪!」 「…え?」 「何、ボ~ッとしてんだ。出るぞ」 いつの間にかボクと星君以外は廊下に出ていた。 「ごめんっ?!」 ボクは慌てて廊下に出た。 「雪野!準備は出来てるな?」 「もちろんだよ。父さん!予備のフィルムも準備万端♪」 「いざっ!」 井上父兄は深雪の勇姿を写真に撮る為、張り切っていた。 彼らには彼らにドン引きしている父兄達の事は眼中になかった。 全ては愛する息子、弟の為に! .
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