運命の一目惚れ

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「あ…」 体育館まで誘導してくれた保坂先生はいつの間にか居なくなっていた。 「なぁ、雪」 「な…何?星君」 「呼び捨てでいいって」 「星?」 「んっ。で、何か顔が赤いけど、熱でもあんの?」 「え?!」 ボクは顔を両手で触った。 「あ…あ…赤い?」 「うん。しかも、挙動不審」 「うっ?!」 「気分悪いなら…」 「だ…だ…大丈夫だよ?!」 顔が赤いのって、まさか、保坂先生が原因かな? 「それでは第50回、清流院高校入学式を開会します」 司会進行の人が言ってすぐに扉が開かれ、新入生が体育館に入っていく。 「深雪はどこに居る?!雪野?」 「F組らしいからもうちょっと」 「F組入場」 「「来た~!!」」 井上父兄の声が木霊する。 「くすくすっ」 他の父兄達は笑う。 「あ、深雪だ!」 「深雪~!!」 深雪を見つけた瞬間、彼らは叫ぶ。 「くすくすっ」 他の父兄も学校関係者も笑う。 「深雪って…」 「…もぅ💧」 溺愛されてるのは嬉しいけど、恥ずかしい?! .
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