運命の一目惚れ

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その後も陽一は色々と質問攻めに遭ったが 「私の話は終わり。次に進めますよ」 陽一自ら遮った。 「今日から君達は清流院高校の生徒となります。入学式前に貰った資料の中に入ってたものは卒業まで無くさないで下さい」 中に入っていたのは生徒手帳など。 「今日はこれで終わりますが、明日は8時50分までに教室に来て下さい」 皆で起立して 「「さようなら」」 下校となった。 「雪。帰りは?」 「あ、お父さん達が待ってると思うから」 「じゃ、先に帰る。明日な」 「また明日」 深雪も父達の元へ行こうとした時に 「保坂先生~」 女生徒に囲まれている陽一を見た。 ーーー良いな。ボクも行きたい。でも、入っていけない。 「…帰ろう」 せめて挨拶くらいはしたかった… せめて、また明日、くらいは言いたかった。 だが、周りの女生徒が居るから彼の所に行けなく、彼は帰っていった。 ーーー明日までが長い。 こんなにも一目惚れしたあの子に会いたいと思うなんて 今までなかった。 明日が待ち遠しい… .
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