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「うお~💕深雪、めっちゃ似合うぜ😍」
「全くだ😁世界一可愛いぞ深雪~💕」
「えへへっ💕ありがと~お父さん、お兄ちゃん」
郊外に佇む家は井上家。
今日から高校に通う井上家次男の深雪が制服を着て
大黒柱の父親、深苑と長男の雪野は深雪の制服姿に絶賛の嵐。
「おい、雪野!カメラ!!」
「父さん。既にスタンバイ済みさ✨」
「流石我が息子👍」
二人はバシャバシャと深雪の写真を取る。
「も~、お父さんにお兄ちゃん。散々取ったじゃん」
実は制服が出来た時に深雪は試着して、その時も嫌って程、写真を取った。
「あれはあれ。今日と違う。ま、いつでも最上級に可愛いけどな👍」
「それに、雪子さんに深雪の晴れ姿を見せないとな」
「お父さん…」
雪子とはボクのお母さん。
お母さんはボクが小さい時にお星様になった。
あまり覚えてないけど、とても綺麗で優しかったみたい。
「母さんの為にも可愛い深雪を撮らせておくれ」
「判ったよ~」
母さんは居ないけど、寂しくはないよ。
お父さんとお兄ちゃんがボクを愛してくれているから。
「雪野!もう少しそっちの方がより深雪の良さを醸し出せそうじゃないか?」
「任しといて~!」
お父さんとお兄ちゃんはボクの写真を撮り続け
ボクは遅刻しそうになった。
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