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ガ――――――――――ン
結局話せなかった…
「じゃーねー」
「おうっ」
みんなが別れのあいさつを交わしてる。
隆良が帰っちゃう…
チャンスは今しかないよね!
「隆良!」
今世紀最大の大きな声。
「はい?」
やっと隆良が振り向いてくれた…!
ドキドキ…まわりなんて見えてなくて。
「め…メアドとか聞いてもいいかな?」
私にしては積極的。
心臓バクバク、どうみても挙動不審だ。
「別にいいよ」
隆良が小さく笑う。
「う…うん」
ぎこちない返事を返し、ケータイをスクバから出す。
そして見事…
赤外線受信完了!!
でも・・・。
なんか隆良…変わった?
昔とずいぶん雰囲気が違うんですが…
太陽のような明るさが消えて…クールな感じになってる。
大人になったってことかなぁ?
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