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突然詠美のケータイがなった。
「圭くんからだ!!!」
さっきの表情とはうっても変わってものすごく嬉しそうな顔。
「もしもし~ どうしたの?」
甲高い声で喋る詠美。
「菓子もらっていい?」
男の子(からと思われる)電話をしている詠美を関係なしに坂下が私に聞く。
「あ どーぞ どーぞ」
二人でお菓子を食べていたら いつの間にか詠美の電話は終わった。
「ちょっとカノン!!」
詠美が大きな声をあげた。
活気のある声で、周りには花がとんでそうな雰囲気だ。
「圭くんがね!今日映画でもみないかだって!!」
「おぉおお!おめでとう!
で…圭くんってこの前のカラオケ大会の時に隆良の横に座ってた人だよね?」
「そうそう!」
圭君と詠美はなんとなく良い感じだった。
でもまさかもうそんな感じになっているとは…
「朔良!私の方があんたよりさきに彼氏作ってやるんだから!」
「俺男だから彼氏とかいらねぇし」
「あんたの場合は彼女よ!」
「争ってないし」
「うるさいわよ!」
バトルロワイヤルが繰り広げられている。
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