713人が本棚に入れています
本棚に追加
U☆side
こんばんは。
宇野宮 和史です。
もう、そろそろ。
俺も見るに耐えません。
何で俺の親友は自らイバラの道を選ぶのでしょうかね。
「また、だ。」
夜中。
2時頃に届く愛羽さんからのメール。
それが届くのは、決まって…愛羽さんときょーさんが揃って早く仕事が終わる日…。
愛羽さんは、つとめて明るく
[やっほ☆]
なんてメールをしてくるけど。
俺が気付いてないとでも思ってんのかな?
直接、聞いたわけじゃないけど。愛羽さんの寂しさがメールからヒシヒシと伝わる。
だって…
恋人同士の2人が、1人暮しのマンションで会ってるのに毎回、夜中の2時に解散するなんて不自然でしょう?
ましてや人一倍、寂しがり屋な愛羽さんの事。
1人で涙を流しているに決まっている。
愛羽さんからの、明るいメールが届く度に。近くに行ってあげたいと思うけど。たぶんそれは違う。
俺が行っても。
何の解決にもならないんだ…。
きょーさんが、彼を抱きしめてあげないと。安心させてあげないと…何の解決にも…。
最初のコメントを投稿しよう!