まるで恋のような

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「…すっご……」 着いた場所は先程まで入学式を行っていた体育館。 入った途端からギターなどのジャカジャカした音が聞こえてきて、バンドのライブが行われることが想像できた。 ――私が驚いたのはその人の数。 入学式の時置いてあった椅子は全て片付けられ、ステージぎりぎりの所まで人がびっしりと揉み合っている。 後ろの方はスペースが少しあるがここからじゃ、演奏している人なんて全く見えないだろう。 「良かった、まだ始まってないみたい。」 「…誰がライブするの?」 この人数から、芸能人か何かがゲストで来ているんだろうと予測したが… 「軽音部の先輩達だよ!!」 まさかの生徒だった。 興味は無かったけれど、恐らくこんなに集まるということは相当上手いか…顔がいいか、どちらかだろう。 いや、明らかに女子の歓声が多いし顔かな。
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