497人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
憎いとかいう気持ちは無く、
ただ
『気持ちが悪い存在』だと認識していた。
『気持ちが悪い』=『汚していい』
そんな定義は、俺が幼稚園のときから生まれていた。
別段悪いとも思わず、
それが当たり前だと過ごしていた。
あいつも、
泣くか笑うかを繰り返すだけで、
何も言わなかった。
だから、
あいつもこの関係を
了解して、
仕方がないと割りきっていると思っていた。
『会いたくなんか、なかった』
最初のコメントを投稿しよう!