463人が本棚に入れています
本棚に追加
幸せな日々はあっと言う間過ぎて去っていった。
明日の日曜日、優斗は東京に帰る。
心の中で数えた、カウントダウン。
別れの日が近付くにつれて、言葉数が少なくなって。
そんなこと、知ってか知らずか、優斗の態度はカブトムシを送ったときから変わらなかった。
今日は午前中だけ図書館で一緒に勉強した。
午後は引越しの準備があるという。
勉強が終わると、優斗は「じゃあ」と、ひと言、言って家に帰ってしまった。
淡白だった。
明日は満里子と沢村をつれて優斗を送る予定。
物足りなった。
でも、引越し準備で忙しいだろうし。
最初のコメントを投稿しよう!