お別れ

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  「うん」 「俺、東京行っても頑張るから」 「うん」 「紗枝も頑張って」 「うん」 「俺、待ってるから」 「うん」 涙が出た。 別れたくなかった。 苦しい。 優斗は紗枝の肩を抱いた。 紗枝は優斗の顔を見つめた。 忘れないようじっと見る。 涙が流れる。 優斗は優しく長い指で涙を拭いてくれた。      
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