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でもまだ半信半疑だった。
もし古川が自分を裏切りそうになったらやめようと思っていた。
「じゃ、今日の放課後あいてるか?今日も午前中に終わるしさぁ」
ニコッと笑う古川。
由紀は無言で頷いた。
放課後、二人は青羽市の中心街にいた。大きなビルが建ち並び、ショッピングモールや青羽駅、近くには海もある。田舎の青羽市もここだけは都会を感じさせる。
学校から駅までは少し遠いので俊平の自転車で二人乗りでここまで来た。由紀がここに来るのは初めてだった。引っ越してきたばかりなので、まだこの街のことをよく知らない。
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