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私が情報思念体に生み出されてから6年がたった。
私がここにいる理由は涼宮ハルヒの観測。ただそれだけ。
卒業まであと半年を残したところで私の後任が決まり、私は卒業と同時に回収される事になった。
もちろん、この話はだれにも話してはいない……
この事を彼に話せば、きっと止めてくれるに違いはない。
でも……。私は彼には話せない。
彼と彼女は結ばれる運命にあるのだろう。それは間違いない。
周りもきっとそう思っている。 私もそうなると確信している……
それでも……
……
キョン「よう。長門!相変わらずそんな服一枚でさむくないのか?」
長門「……寒くない」
キョン「いいよなお前は。情報操作とやらで体温調整でもしてるのか?」
長門「そう……」
キョン「そっか。」
相変わらず私と彼の会話は短い。 それでも私には十分すぎる程……
うれしい。
最近、私は彼と登校するのが日課になっていた。
いや……私が彼の登校時間に合わせている。
彼はそんな私にきづいてくれているのだろうか?
キョン「最近、朝遅くないか?」
長門「……感……」
キョン「ん?なんだって?」
長門「……なんでもない。」
やはり、彼は気付いていない。彼の鈍感さは昔からわかっている。
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