☆長門「普通になりたい……」☆

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私が情報思念体に生み出されてから6年がたった。 私がここにいる理由は涼宮ハルヒの観測。ただそれだけ。 卒業まであと半年を残したところで私の後任が決まり、私は卒業と同時に回収される事になった。 もちろん、この話はだれにも話してはいない…… この事を彼に話せば、きっと止めてくれるに違いはない。 でも……。私は彼には話せない。 彼と彼女は結ばれる運命にあるのだろう。それは間違いない。 周りもきっとそう思っている。 私もそうなると確信している…… それでも…… …… キョン「よう。長門!相変わらずそんな服一枚でさむくないのか?」 長門「……寒くない」 キョン「いいよなお前は。情報操作とやらで体温調整でもしてるのか?」 長門「そう……」 キョン「そっか。」 相変わらず私と彼の会話は短い。 それでも私には十分すぎる程…… うれしい。 最近、私は彼と登校するのが日課になっていた。 いや……私が彼の登校時間に合わせている。 彼はそんな私にきづいてくれているのだろうか? キョン「最近、朝遅くないか?」 長門「……感……」 キョン「ん?なんだって?」 長門「……なんでもない。」 やはり、彼は気付いていない。彼の鈍感さは昔からわかっている。
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