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彼の言葉を聞いて私はあっけにとられてしまった。
私の望み……?
キョン「すぐには思いつかないだろう?よく考えて俺に聞かせてくれよ!そんじゃまた部室でな!」
そういうと、彼は白い息を吐きながら足早に校舎の中へと入っていってしまった。
その日の授業は頭には入っていなかった
窓の外を眺め、朝の出来事を思い返していた。
この6年間は涼宮ハルヒを中心に色々な事に巻き込まれていた。
非日常。これが当たり前になっていた
つまらなくはなかった。むしろ、私にとってとても有意義な人生だったのかもしれない。
でも、本当にいいのだろうか?
残りの半年をこのまま過ごし、何もなかったかのように消える。
嫌だ
……
放課後、いつものように部室の窓際で本を読む。
彼や、涼宮ハルヒ・古泉一樹は受験が近いということで問題集と必死に格闘していた。
ハルヒ「ちょっとキョン!こんな時期にこんな問題も説けないわけ?あんたは私と同じ大学に行くんだからしっかりなさい!」
キョン「だー!もう嫌だ!俺は底辺大学でいいんだよ。」
ハルヒ「sos団は大学に行っても継続するのよ?あんた1人で違う学校にいってどうすんのよ?いじめられるわよ?」
キョン「なんで虐められるんだよ……そもそも大学までいってもやるつもりなのかよ!?」
ハルヒ「当たり前じゃない。まだ宇宙人、未来人、超能力者を見つけてないんだから……ともかく団から浪人生なんて出させないからね!」
キョン「この大学一本でやらせるつもりかよ……」
古泉「んっふ。」
3人の光景を横目でみながら、少し胸が痛むのを感じた。
長門「??」
体に異常は見当たらない。またエラー……
いや、違う。これは感情
私はきっと3人の事が羨ましいだろう。
なんで?
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