きっかけは些細なもの(?)で

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二階にある部屋から、一階のキッチンに飲み物を取りに階段を降りる。 キッチンから見えるリビングでは、一つ下の妹と今年三十路を迎える父親が、某サッカーゲームをしている。 そんな、特別何かがあるわけでもない、赤崎優也(アカサキユウヤ)の、中学生活最後のゴールデンウィーク。 優也がコップに炭酸飲料を入れ終わると同時に、優也を呼ぶ声がする。 「なぁ、優也」
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