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人魚姫を心配して近くで見ていた姉達は、泡になって消えていくさまを見て、あまりに人魚姫が可哀相で不敏で仕方ありませんでした。
「何なの?王子を助けたのは人魚姫なのに、あの女、嘘をついて横取りして…。」
「王子も王子よ!!
なんで気付かないのよ?
人魚姫は命の恩人でしょ?
それなのに、けばけばしいだけの馬鹿女と結婚?
あの女は海岸で見付けただけでしょ?」
姉達はだんだんと王子と女を憎くなってきました。
「自分達だけ幸せになれると思ったら大間違いよ!
ここは海。私達のテリトリー。
そのテリトリーに居て、私達を怒らせたからには、ただでは帰さないわ!
いや、むしろ帰る事は出来ないでしょうね…。」
姉達は一度、王子達が乗った船から離れ、海の王ポセイドンの元に帰りました。
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