プロローグ

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もう言葉はいらなかった。 ミクリアはもう覚悟を決めているのだ。 宙に浮いているのは僕だけであって あと僕のすべきことは彼女の意見を尊重するだけである。 しかし僕はそれを認めることはできなかった。 できるはずがなかった。 それをするにはあまりにも時間が足らなかった。 だからといって時間がはいどうぞ、と待ってくれるはずもない。 外を見れば一面真っ白なだけで赤色なんて見つけられなかった。 そして僕は独りになった。
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