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もう言葉はいらなかった。
ミクリアはもう覚悟を決めているのだ。
宙に浮いているのは僕だけであって
あと僕のすべきことは彼女の意見を尊重するだけである。
しかし僕はそれを認めることはできなかった。
できるはずがなかった。
それをするにはあまりにも時間が足らなかった。
だからといって時間がはいどうぞ、と待ってくれるはずもない。
外を見れば一面真っ白なだけで赤色なんて見つけられなかった。
そして僕は独りになった。
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