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彼女はまるでコマのように僕の前をくるくる回っていた。不規則にフラフラしてみたり、軸が左右に振れてみたり、
そして止まりそうになったら僕が回してあげる。
周りをみれば透き通ったような青い空に緑の草原、ではなく
少しそれにセピアがかった「田舎」の印象だが
活力はあり、風があればそこに緑が戻ってくる感じだ。
確かに青々しいまでの大自然は魅力的ではあるが、実際には不便な点も多いし
今まで都会にいた僕らにとっては、むしろこれぐらいの自然の方が合っている気がする。
なにより彼女の邪魔になっていないのだから、どうして文句があるのあろうか。
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