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秋を過ぎてそろそろ冬の準備をする頃、
ミクリアの容態はだんだん芳しくない方向に下っていった。
もちろん体調にも波はあり、良いときは一人で外に出かけることができるのだが
悪いときは一日中寝たきりになることもあった。
こんなところに医者はいないのではっきりとはわからないが
次に発作が来れば危ない、と僕は覚悟していた。
そんな中でも彼女は毎日リンのところへ通い詰めた。
体調の優れない日は僕が車椅子を押していった日もある。
リンと一緒に三人で他愛も無い話をするのが
今の僕にできること全てだった。
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