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「それも今じゃ考えられないっすね。」
「しかし、それが認められていたから昔の平和があったと俺は考える。だから俺はそれを取り戻すために戦う。皆、平和ももちろんだが、制限つきじゃなく、本当の自由の為に戦っているんだ。」
そう言ったらおっさんは去っていった。海渡はその去り行く背中から何故か、何だか解らなかったが、何かを感じたのだった。
その夜、海渡はなかなか寝付けずにいた。寝室は共同部屋で、周りは皆、夢の中。しかし、海渡は昼あのおっさんに言われた事が妙に頭に引っ掛かっていた。
「自由‥‥か。」
そう小さく呟いあと何処から囁いているようだが、強い声がした。
「おいっ、‥‥おいっ、海渡!起きてるか!?」
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