衝撃

3/10
前へ
/287ページ
次へ
そう思うと自然に足が前に出る。 「おいっ!少し休もうぜぇ!」 「じゃあ休んでていいよ。俺が先に行って見てくる。」 海渡ははしごに手をかけていた。 「ちっ、しゃあねぇなぁ。」 すると、そう言いながら勇吉はこちらに向かって歩きだし、海渡をどかして自分が先にはしごを登り始めた。 「先に行かせて何かあったら、先輩としての面子がたたないからな。」 「よく言うよ。先に見たいだけだろ?」 海渡がそう呆れ顔を見せると、勇吉はニタァと笑いを見せた。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

155人が本棚に入れています
本棚に追加