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そう思うと自然に足が前に出る。
「おいっ!少し休もうぜぇ!」
「じゃあ休んでていいよ。俺が先に行って見てくる。」
海渡ははしごに手をかけていた。
「ちっ、しゃあねぇなぁ。」
すると、そう言いながら勇吉はこちらに向かって歩きだし、海渡をどかして自分が先にはしごを登り始めた。
「先に行かせて何かあったら、先輩としての面子がたたないからな。」
「よく言うよ。先に見たいだけだろ?」
海渡がそう呆れ顔を見せると、勇吉はニタァと笑いを見せた。
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