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しかし、そんな保証誰もいらないし。得意げにする事でもない。
「‥‥別に嬉しくないよ。」
そう、小さく呟いてからもう一度食事を口に運んだ。
「川崎の仲間が国治の奴らにやられたらしい‥‥。それに『陸の赤鷲』の奴らも出て来てたらしい…。」
「本当かよっ!?それじゃあ西野‥‥。畜生!!」
「国治」とは「国家治安維持部隊」の略称である。
こんな会話もたまには嫌でも耳にはいってくる。
皆口には出さないが、川崎の仲間がやられた。=ここも安全じゃないという事だ。しかし、誰も焦らない。過去にこのような状況は沢山あった。だが、ここに被害が及んだことはない。
基地は神奈川の三浦にある。しかし21世紀のように、のどかで美しい場所ではない。
土地は荒れ果て、海は戦時中の廃棄物などで海水は濁り、毒沼のようになっていた。はたからみたらまさにゴミ捨て場、とても人が住めるような環境ではない。
だからこそこの基地はばれないのだが。
しかし、海渡はそのような外の様子は話でしか聞かず、実際に見たことはない。
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