自由

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「しかし、こんな日々がいつまで続くんだろうな?」 昼食を食べ終わった勇吉が口に爪楊枝をくわえながら呟く。 「知らないよ。」 と、気のない返答をしてみたが、海渡もたまに考える事だ。 「第一、俺らは何のために戦っているんだろうな?政府に従っていれば最低限の命の保障はしてくれるし、量は少ないけど、毎食食わしてくれるんだろ?ここより医療設備もととのってるし。」 「それは‥‥。」 今まで考えてもみなかったが、確かにそうだ。昔から政府、いや国は弱き者を弾圧していく。 そう思っていたが、それが嫌なら多少の苦はあるだろうが、投降してしまえばいいのだ。 「自由のためだ。」 不意に頭上で声がした。 「「あっ‥‥」」 突然の第三者による返答に海渡と勇吉は同時に声を漏らした。 「自由のために俺達は戦うんだ。」
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