プロローグ

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それでも、君を諦めることができなかった。 俺が政府と敵対している一味の人間だと知った政府が、俺を捕らえようとして君を君の家族を危険に晒したこともあった。 それでも、君や家族の人たちは文句の一つも言わなかった。 本当は迷惑はじなのに、邪魔なはずなのに、それでも俺を気遣ってくれていた。 だから、迷惑がかからないように、君の前から姿を消したんだ。 でも、君がそんな俺を探すために村を飛び出した。自分の身が危険に晒されてしまうことすら気にもとめずに。 まぁ、そんなお人好しすぎなところも、君のいいところでもあり、悪いところなのかもしれない。
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