35人が本棚に入れています
本棚に追加
私は屋上を出て、中庭の木陰に向かった。
私が一番落ち着く場所…
雨琉のバカ…
何でキスなんかしたの??
したかったからって…
どういうこと??
私は顔を伏せ考えていた。
「雨琉のバカ…」
私は小さく呟いた。
「はぁ…愛芽…」
ふとそんな声が聞こえた。
雨琉…
追いかけて来たんだ…
「何??」
私は伏せたままきく。
「ごめん」
雨琉が言った。
いつもより声が低い…
「何でキスなんかしたの??」
「愛芽にキスしたかったから…」
語尾がどんどん小さくなっていく。
「何で??」
私がそういうと雨琉は黙り込んだ。
「あっ愛芽が…」
「私が??」
「愛芽が好きだから…」
.
最初のコメントを投稿しよう!