雨琉の気持ち

2/4
前へ
/109ページ
次へ
私は屋上を出て、中庭の木陰に向かった。 私が一番落ち着く場所… 雨琉のバカ… 何でキスなんかしたの?? したかったからって… どういうこと?? 私は顔を伏せ考えていた。 「雨琉のバカ…」 私は小さく呟いた。 「はぁ…愛芽…」 ふとそんな声が聞こえた。 雨琉… 追いかけて来たんだ… 「何??」 私は伏せたままきく。 「ごめん」 雨琉が言った。 いつもより声が低い… 「何でキスなんかしたの??」 「愛芽にキスしたかったから…」 語尾がどんどん小さくなっていく。 「何で??」 私がそういうと雨琉は黙り込んだ。 「あっ愛芽が…」 「私が??」 「愛芽が好きだから…」 .
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加