自分

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…点滴の音。 薬品の異臭。 女性の顔。 右目への激痛。 それらの五感によって自分の存在を理解した。 俺はゆっくりと目を開けあたりを見渡した…。 俺の視線の先には女性の横顔があった…。 歳をいうと40ってところが妥当だ。 その女性も俺の視線に気付き、ハッとした表情をみせ、駆け寄ってきた。 「ケイゴ、大丈夫??」 そういって女性は俺に覆いかぶさった。 「アンタ、誰??」 俺は思わず、疑問を疑問で返した。 「えっ!?どうしたの!!」 女性は俺の言葉にビックリしたように、 拍子抜けた表情をしている。
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