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「ありがとうございました」
稽古を終え、由美子は一息吐いた。
由美子は小学生の頃に剣道を始め、高校2年生の現在でもう8年目だったが、顧問の激しい稽古についていくのがやっとだった。
防具をロッカーに入れ、竹刀を手に取り、汗で湿った胴着を着替えるために部室に戻る。
木の葉も赤く色付き始め、少し肌寒くなってきたこの季節でも、激しい稽古をすれば汗が流れる。
おかげで甘いものを好んで食べても、スレンダーな体型を保っていた。
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