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「何、彼氏?」
胴着を脱ぎながら、上田が由美子を茶化した。
「違いますよー
私、今もうフリーなんで。」
由美子は笑って応対しながら、メールに視線を落とす。
同級生は、由美子の笑顔に陰りがあることに気付いたが、誰も触れなかった。
上田もすぐに気付きはっとしたが、何も言わずに由美子から視線を逸らした。
メールの送信元は、登録されていないアドレスだった。
見覚えのないアドレスからのメールを不思議に思いながらも、開いて本文に目を通す。
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