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「おはよう。」 眠い目を擦りながら、由美子は2年4組の戸を開けた。 昨夜は気に入りのミステリー小説を読み耽り、つい夜更かししてしまった。 聞きなれた声に気付き、ちひろが笑顔を向ける。 「おはよう、由美子。  クマさん飼ってるの?」 ちひろの隣の席に荷物を置き、由美子が腰掛ける。 夜更かしが顔に出ている由美子を、ちひろは冗談交じりにからかった。
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