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頬に触れてる手に仁の手が重なり
「和也 愛してる」
唇が重なる
愛してる 愛してる
愛してる…
「 愛してる 」この言葉以上に想いを伝える言葉を知らない
だから、手を取り
躰を寄せ合い 心を重ねる
「もう別れるって言うな」
「言わない」
「俺の幸せは仁なんだ
から覚えておけよ」
「…覚えておく」
「仁は…」
「ん?」
「仁の幸せって…」
「俺の幸せも和也だよ
和也がいてくれるだけで
俺は幸せ」
「だったらなんで別れる なんて言ったんだよ」
「ごめん」
また素直に謝る仁に
「これからもずっと
俺を愛してね」
笑う俺に永遠に愛するよとこたえてくれた仁の腕に抱かれながら車に向かう
その途中、見守ってくれていた亮ちゃんが気になり
後ろを振り返れば
もう亮ちゃんはいなかった
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