ヤラせろ!

2/2
前へ
/199ページ
次へ
以前、会社の寮(二人部屋)から通勤していた頃、 シンゴという奴と相部屋でした。 ある朝、遅刻寸前で目を覚ました僕があわてて支度をして部屋を出ようとすると、 シンゴの部屋からTVの音が。 『まさか!』 ノックしたけど応答が無いのでドアを開けてみると、 案の定TVをつけっぱなしにして爆睡しているヤツがいました。 声をかけても微動だにしないので体を揺すりながら 『おい!シンゴ、遅刻するぞ!』 と怒鳴りつけると、 揺さ振る僕の手をヤツが掴んできて 『ヤラせてくれてもいーだろ!』 と叫びました。 僕は急いで仕事に行きました。
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加