その指、あげる

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「こーくん、すき?」 「ん?これ?」 「んぅ」 「うん、好き。しょっぱいのヤミツキになんだよなー」 「ふ、ふ」 「、?どしたの貴方」 「ふふ、なんも、ないです…ぅ」 さっき子供っぽいと、笑ったのに 彼も同じ事言うから、面白かった …でも、何が可笑しかったかなんて言ってあげない。 (…あ、いーこと思いついた) リング型の其を一つ、右手でつまむ そっと左手の指のてっぺんに乗せて 見せ付ける様に彼の目の前に持っていった 「…あげる」 「…………、はい?」 また彼の為にふにゃっと微笑んでやったのに ぼけっとした返事をする彼 (しかたねーな、もー) 左手をゆったりとした動作で口に運び、指ごとくわえた 喉の渇くしょっぱい味 手に着いた粉まで舐めて ちゅぽんっ そんな音と共に指を口から引き抜けば、 はっとした様にくぎづけだった視線を反らす彼 俺はもう一度左手の指に乗せて彼の前に出した 「あげる」 (…あ、今の顔失敗かも) ちょっと意地悪く微笑んでしまった 「……っ、」 ぱくり、 俺の指が彼の口に吸い込まれた そのまま指を舐めまわして、甘噛みして、散々堪能した後 ちゅぽんっ と指を離した彼に トドメの一撃、   その指、あげる ((代償は貴方からの愛)) (っ…ど、ゆ意味…) (そのまんま) (たっだいまー!て、あれ?なんでこーちゃん真っ赤?) (う、ううるさいっ) (‥、へたれ) (え、ちょっ、そうくんっ!?) --------------- お菓子は皆大好きポテコです´∇`アパ イケイケオラオラな歌姫を書きたかった…(撃沈) 歌姫さんはお邪魔が入ったので不機嫌← あのふにゃっとした笑顔が、夫をオトす為とかなにそれ萌える っつーことで 子悪魔さんがあげたのは左手の薬指でしたっ!
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