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貴方のぬばたまの瞳に俺の姿は映らない
映っているのは、昔から彼だけ
そんなこと、わかっているんだ。だってそんな健気な貴方に心を奪われたのだから
けれど君からハナレラレナイ
貴方の居ない部屋
それは酷く無機質で意味も彩りも持たない
それでも、もう慣れてしまった
静かな部屋も
軋むこの胸も
頭を占めるこの寂しさも
食欲がない
眠くならない
恐ろしさを感じる程の静寂の中、響くのは時計が刻むリズムだけ
待っている事しか出来ない俺はこの部屋で、
今日も貴方を待っている。
先週も、待っていた。
来週も、その先も、ずっとずっと待っているのだろう。
俺がどんなに笑っても、彼の太陽みたいな眩しい笑顔にはならない。
俺がどんなに貴方を呼んでも、彼みたいな独特な声にはならない。
貴方は、俺を、見ない
‥心が、緩む。堕ちる。
暗く深く塞ぎこんでゆく。
底のない海に沈んでいくかのように
それでも、離れられない
んだ。
好きだから
貴方が、好きで好きで好きで
大好きだから
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