プロローグ

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暖かい春の風に煽られ、桃色の花びらが散っている。 道端には黄色いタンポポも咲いているのが見えた。 花びらが反り返っている所を見ると、これは外来種。 セイヨウタンポポだ。 至る所が春の風物詩で溢れている。 桜並木を、今2人の男女が歩いている。 一人は食材等の沢山はいったビニール袋を下げている。 ビニール袋を下げているのは男の方である。 名前は神村純。 いつもの様に、シャツにジーンズ。 その上に上着を着ている。 当時最強の悪魔と呼ばれたブラットフォートをその身に宿している。 ブラットフォートの力は時を止める力。 その力と一本の剣、トランス・センデンス。 更に2本の黒と銀のベレッタ。 これらを使い、退治屋をやるのが純の仕事である。 対して今純の隣で歩いているのは、秋篠水月。 純に退治屋としてのノウハウを教えた、秋篠葉月。 それを母に持ち、純と共に退治屋をやっている。 更に彼女自身、神の力である、退魔の力を持つ。 今この2人は近くのスーパーで食材を買って来た所だ。 旬の食材を筆頭に、肉や魚等が入っている。 2人は今から家まで帰る所である。 水月はふと時計を見た。 時計の針は12時近くを指している。 丁度昼飯時だ。
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