178人が本棚に入れています
本棚に追加
暖かい春の風に煽られ、桃色の花びらが散っている。
道端には黄色いタンポポも咲いているのが見えた。
花びらが反り返っている所を見ると、これは外来種。
セイヨウタンポポだ。
至る所が春の風物詩で溢れている。
桜並木を、今2人の男女が歩いている。
一人は食材等の沢山はいったビニール袋を下げている。
ビニール袋を下げているのは男の方である。
名前は神村純。
いつもの様に、シャツにジーンズ。
その上に上着を着ている。
当時最強の悪魔と呼ばれたブラットフォートをその身に宿している。
ブラットフォートの力は時を止める力。
その力と一本の剣、トランス・センデンス。
更に2本の黒と銀のベレッタ。
これらを使い、退治屋をやるのが純の仕事である。
対して今純の隣で歩いているのは、秋篠水月。
純に退治屋としてのノウハウを教えた、秋篠葉月。
それを母に持ち、純と共に退治屋をやっている。
更に彼女自身、神の力である、退魔の力を持つ。
今この2人は近くのスーパーで食材を買って来た所だ。
旬の食材を筆頭に、肉や魚等が入っている。
2人は今から家まで帰る所である。
水月はふと時計を見た。
時計の針は12時近くを指している。
丁度昼飯時だ。
最初のコメントを投稿しよう!