家族の死

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私がこの職場に就職して間もなくの夜勤中の事です。 父から一本の電話が鳴りました。夜勤中と分かって鳴らしてくる電話を不思議に思いながら取ると…それは祖母の癌発覚を知らせる電話でした。 以前から腰痛を訴え座骨神経痛と診断されていた祖母の病気は実は膵臓癌だったのです。 そんな祖母が食べ物を嘔吐して病院に行き膵臓癌が発覚しました。 膵臓は暗黙の臓器と言われ、癌が分かった時には手遅れでした。 まさか自分のおばあちゃんがそんなことになるとは思わず、座骨神経痛をおかしいと思ってあげられなかった事を後悔しましたが…時すでに遅く、余命3か月だった祖母は半年近く頑張り、誕生日を目前にして亡くなりました。 そんな悲しい出来事は私だけに留まらず、他のスタッフの周りにも次々と起こりました… 祖母、祖父、父…なぜか短期間の間にまわりの家族がこの世を去っていきます。 ただの偶然であれば幸いですが、もし何らかの理由があるなら…それはやっぱりこの病院のせいなのでしょうか…
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